成り行きで、AT限定解除のついでに中型8tの限定も解除することになった。人生何がどうなるか分からないものである。これも引き寄せだろうか?
AT限定を取得したワケ
当時は金が無かったのでいかに安く自動車免許を取るかに重点を置いた結果、教習所に通わず一発試験で免許を取得することを選択した。
AT限定なら一発試験でも取れるだろうという考えである。
もともと普通自動二輪(いわゆる中免)も持っていたので学科が免除になるということで一回で合格すれば費用は相当抑えられる計算だった。
実際には一回で合格しなかったものの、3〜4回くらいで合格し費用も確か2〜3万円ですんだはずである。
そんなワケでAT限定なのだ。
そうだAT限定解除しよう
免許を取ってから今まで、AT限定で困ったことは一度もなかった。
刈り取った稲を軽トラで運ぶのは妻に任せていたし、草刈機を運ぶのにもノアの後部で充分間に合っていた。
唯一悔やむことがあるとすれば、もう既にやめてしまった消防団で消防車の運転を出来なかったことくらいだろうか。まあそんなに乗りたいってものでもないし、本気で乗りたくなったらまた入団すれば良いだけだ。
困っていないのになぜ限定解除するのか。
実はこれといった理由はない。なんとなくである。
軽トラに乗れれば草刈機を気軽に運べるし、稲運びも妻に頼らず自分でできる。
それに脱サラした後に軽トラに乗れた方がなにかと便利かなと思ったくらいだ。
入所〜適性検査
ふと思い立ちネットで調べたら4時間乗れば解除できるとの事だったので妻に相談し、即入所した。一昨日のことである。
やると決めたら早い方が良い。
今日は午前中に適性検査を受けてきた。
久々にロールシャッハ・テストを受けた。相変わらず意味がわからない。「飛び降りる忍者」とか「向い合ってチンチンする2匹の犬」とか「魚の干物」とか。
性格を調べるテストも、若い時に中免を取るときに受けた時とはずいぶん回答が変わっているんだろうなあと思いつつ回答した。年を取れば丸くなる。
適性検査後に受付で、16時から1時限乗れるということなので予約をして一旦帰宅した。
AT限定解除技能教習1時限目
家で時間が来るまではワクワク、ドキドキ、そわそわしながらランディングネットの制作を進めていた。釣りに出かける前の気分にも似ている。
時間20分くらい前に教習所に行き受付で配車の手続きをした。
担当教官は同姓の人だった。
定刻のチャイムが鳴り程なくして教官が現れた。
とても気さくな方で話しやすい。同姓でしかも同い年とのこと。
「マニュアルは初めて?」
「田んぼのあぜ道とかは運転したことあります。」
「じゃあクラッチとかは大丈夫だね。良かった。進めやすいや。」
「自動二輪も持っているんで理屈は分かってると思います。」
みたいな会話をしながら車へ乗り込んだ。
車に乗り込んでから教官がこんなことを言い出した。
「AT限定の解除ってことだけど、それだけで良いの?」「8t限定は解除しなくて良いの?解除すると29人以下までのバスとかも乗れるよ。」
「え?」
かなり動揺した。実は29人以下のマイクロバスに乗れたら良いなとは思っていたし、妻ともそういう話をした。
さらに、入所前に中型8tについて電話で問い合わせしたのだけど私が中型8t限定についてよく理解していなかったために上手く伝わらずに、大型の教習について話を聞くことになってしまった。電話に出たのが恐らく若手で経験が浅そうな娘だったのもついてなかった。結局AT限定解除で入所したのだった。
「今ならまだ教習始めてないから変えられるよ。どうする?」
なんということでしょう。チャンスは突然やってくるものである。
即決した。
「8t限定解除も合わせてやりたいです。」
料金も倍くらいになるだろうけど妻に相談なしで決めてしまった。事前に話はしていたし理解してくれるだろう。
AT限定及び8t限定解除技能教習(1時限目)〜発進と停止、速度の調整〜
そんなこんなで教習車で受付に行き、受付で教習内容を変更してもらい、教習車で別の教習車の前に行った。
新しい教習車はUDの4t(?)トラックである。でかい。これに乗るのか!?
ついさっきまでは普通車で練習するつもりだったわけで、まさかトラックに乗るなんて思っていなかったから心の準備もなにもないままにトラックでの教習が始まってしまった。
まずは車への搭乗方法と運転席の位置の変更の仕方を習った。
運転中は背もたれから肩を離してはいけないらしい。
次にタイヤの位置について習う。前輪は背もたれの真下。後輪は、、、結構後ろのほうだ。
続いてギアについて習う。
空荷の場合は2速発進が基本。軽トラと一緒だ。バックに入れるにはロー・2速の更に向こう側に倒すとのこと。知らなかった。
教習では4速(トップ)までを使うようだ。5速、6速はいつ使うのだろう?高速道路だろうか。
いよいよエンジンを掛け、ギアを2速に入れ発進。軽トラと同じでパワーがあるので半クラにすれば勝手に動き出す。これは楽ちんだ。良かった。
第1コーナーを曲がり長めの直線へ。と言っても結構短い。ここで3速に入れるように指示があるが、間違えて1速に入れてしまいガガガとなりビビる。この後も何回か1速に入れてしまった。どうしてもボディのデカさに気を取られる。
第2コーナーは何も考えず普段の運転と同じように曲がった。
教官から「今、脱輪したけど気付いた?」
「え?本当ですか?全く気付きませんでした。」
そう。いつも通り曲がってはいけないのだ。
車体はセンターラインからはみ出しても、車輪ははみ出ないらしい。そうなのか。知らなかった。
背もたれの下に車輪があるという感覚がいまいち良くつかめない。
1周か2周した後に、「トップに入れてみよう」という指示が。クラッチを踏んでギアを4速に入れた。
「スピードを出して!」「もっと!もっと!」と言われるのでアクセルをしっかりと踏み込んだ。狭い教習所なのであっという間にカーブに差し掛かる。
もっと広ければ余裕を持って操作が出来るのだけど、いかんせん狭いので次から次へと操作しなければならずにとても忙しい。
しかも、大型特殊のシャベルカーだったり、自動二輪だったり、普通車だったりが所狭しと走っていて混沌としている。
教習終了
発進、停止、周回を繰り返し基本操作を練習した。
身についたとはとても言えないけど、焦らずに落ち着いて出来るようになれば問題ないだろう。
最後に次回の教習内容について簡単に説明を受けて今回の教習は終了となった。
2時限目は、路端への停止と発進を行うようだ。
次回は木曜日の18:40から。仕事の後に教習を受ける。もうこの時間は暗いだろうな。
今日のおさらい
- 搭乗するときははしごを登るように。
- 座ったら座席とハンドルとミラーの調整。
- ハンドルは前後上下に調整できる。計器類が隠れないように。
- 運転中は背もたれから肩を離さない。
- 前輪は背もたれの真下。
- 後輪は荷台の後ろから4つ目のネジの下。
- 空荷では2速発進。
- 始動の手順は反時計回り。(クラッチとブレーキを踏んでギアをニュートラルにしてから)エンジンスタート→右ウィンカー→ギアを2速に→サイドブレーキを下ろす→左後方から時計回りに周辺確認→発進!
- 前輪がカーブに差し掛かったら曲がり始める。普通車の感覚だと早すぎる。
- カーブで車体前部がセンターラインからはみ出ても車輪ははみ出ない。
- ブレーキはエアーブレーキ。プスプス言う。
- 停止の手順は時計回り。サイドブレーキを引く→ギアをニュートラルに→ウィンカーを戻す→エンジン停止→ギアをバックに→クラッチとブレーキから足を離す
以上。次回も頑張ろう。
結果を引き寄せるということ
今回は教官の機転で急きょ中型8tの限定も解除することになった。
まあ、たまたまだろと思われたりするかもしれないが、私はこれはただの偶然ではないと信じる。
思いが先にあった。29人以下のマイクロバスに乗れたら良いなと思っていた。
その思いが教官の勧めとなって現実のものとなったのだ。
そして最も重要なのは、目の前に突然現れたチャンスをしっかりとつかみとり思いを実現させたことだ。人は往々にして目の前のチャンスを逃してしまうようだ。
私は逃さなかった。
しっかりとつかみとった。
何を大げさな事をと思うかもしれない。
大事なことだ。
私にはまだまだ大きな夢が沢山ある。
夢が大きければ大きいほどチャンスを目前にして尻込みしてしまうだろう。
そうならないための練習なのだ。
小さな夢を叶えるのは、大きな夢を叶えるための練習なんだ。