7thwheel blog

世界はわたしのなかにある

中1の息子とスマホとパズドラと〜我、iPod touch を奪還す。〜

諸悪の根源

auのガラケーからiPhoneに買い換えたので、iPod touchが余っていた。

中学一年生の息子にパズドラがやりたいとせがまれて、何の気なしにそのiPod touchを与えてしまった。

それまでは母親のiPhoneでパズドラをしていたので遊べる時間にも制限があったが、iPod touchが息子の専用機になってしまったことで時間の制約がなくなってしまった。

息子には、ニンテンドー3DSも与えている。この時代に生きる親なら誰しも感じていることだと思うが、この手の携帯ゲーム機を与えずにいる方が難しい。

かく言う私も子供の頃に、発売当初のゲームボーイを買ってもらった。あれは子供心に衝撃的な製品で、CMを見て興奮したのを覚えている。

今思えばあれが諸悪の根源である。

テレビの垂れ流し

さらに、息子はBlu-rayレコーダーをいとも簡単に操れるので録画した番組を日々垂れ流している。垂れ流されているテレビに7歳と3歳の娘達も群がっている状態。

その番組が好きで集中して見ているのならまだ良いのだけど、文字通り垂れ流している。テレビをつけながらその横でゲームをしているのである。

今までもそうだったのだけどiPod touchを手にしてからはよりその習慣が酷くなったように思える。まあ、そういった悪いと思えることは一度フォーカスすると目につきやすいということもあるのだろうけど。

テレビは嫌いだ

私はテレビが嫌いだ。全く面白いと思わない。特に最近の番組は視聴者に見続けさせようとする姑息な手段を使っていてたちが悪い。大人が金のために考え出した番組構成に子供達がハマっているのが許せない。

テレビやゲームに没頭することで子供の想像力、創造力が奪われるのはとてもじゃないが看過できない。まあ、奪われると勝手に思い込んでいるだけかもしれないのだけど。

あ、因みに、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」は好きだ。

テレビを取っ払う

とにかく私はそういう考えを持っているし、子供たちは家に居ればテレビ漬けだ。ある日仕事から帰ってきて子供たちがテレビに釘付けになっているのを見て、堪忍袋の緒が切れた。

テレビから全ての配線を抜き去り、Blu-rayレコーダーも取っ払ってしまった。うちは大家族で家族が録画予約しているのを知っていたが御構い無しに取っ払った。

先週それをやったので、一週間以上経つが大きな問題はない。少なくともテレビの視聴については。

娘達はそもそもそんなにテレビに執着はないのでそれこそ創造力を発揮して遊んでいる。

息子はと言えばゲームがあるからテレビがなくてもとりあえず文句はなさそうだ。いざとなれば祖母の部屋で見ているし。

iPod touch 奪還作戦

想像力が無くなってしまうという危惧、あるいは杞憂、から iPod touch を取り上げようと思い立った。テレビもゲームも取り上げてしまっては流石に可哀想な気もするが、想像力の方がよっぽど大切だと思った。

iPod touch を取り上げるにあたっては、テレビの時のように雷を落として取り上げるということはしたくなかった。それをしてはいけないような気がした。説得して返却してもらうという段取りにしたかった。

息子の性格からすると、いきなり本丸を攻め落とそうとすればすねて口をきいてくれなくなるのは火を見るよりも明らかだった。

そこで、伏線を張ることにした。

伏線

息子が風呂に入ったのを見計らって、私も風呂に入った。息子はまだ私との入浴を嫌わない。でもそれも何ヶ月か経てば厭われてしまうのだろう。

湯船に浸かり、向き合う息子に質問を投げかけた。始めは、何を喋り出したんだ?といぶかしんでいたが、最後まで聞いてくれた。

虫歯になって歯医者に行ったとする。歯医者はこう言った。
「最近新しい治療法が開発されたので試してみないか?」と。
歯医者は続ける。
「歯は削らないし痛みもなく一瞬で終わる。」と。
さらに歯医者は続ける。
「ただし、治療後に副作用が出るかもしれない。でないかもしれない。」
「歯の神経が死んだり、歯が抜けたりするかもしれない。」
「反対に一生虫歯にならないかもしれない。」
「この先どうなるかははっきりしていないのだけど、試してみないか?」

「どう?試してみる?」と聞くと「そんなのやらないよ。」と返ってきた。よしよし。良い感じだ。

「何でやらないの?」と聞くと「だって歯抜けるかもしれないんでしょ?そんなの嫌だよ。」

「でも一生虫歯にならないかもしれないんだよ?」「それでも、どうなるか分からないんだから嫌だよ。」

思惑通りに会話が進んだ。

いざ本丸へ

歯医者の問いの後は、部活や授業の話をした。

随分と会話が弾んだと思う。

暖機が済んだところで本題を切り出した。

「iPod touch のことなんだけど。」「うん、どうしたの?」

「パズドラって面白いじゃん?」「うん。」

「大人もハマってやってる位だし、子供もハマる位面白いじゃん?」「まあ、そうだね。」

「でね、スマホとかパズドラって結構最近できたものでしょ?」「え、でも結構前からあるよ。」

「でも、パパが子供の頃はなかったし5年も経ってないでしょ?」「そうだね。」

「でね、子供がこういったゲームを長時間やると発育に良くないっていう報告もあるんだよね。まあ、それが正しいかどうかも良く分からなくて、考える力とかなくなるかもしれないし、全然関係ないかもしれないんだけど。」「え、でも、パズドラは結構考えたりするよ。」

「まあ、たしかに、そうだね。」

「パパのこれまでの人生経験から言うと、なんとなくだけど、没頭して長い時間やるのはやっぱり良くないと思うんだよね。」「でも、そんなにやってないよ。依存症みたいになってないし、引きこもりじゃないし。」

「そうだね。部活とかも頑張ってやってるもんね。」「そうだよ。」

「じゃあさあ、1週間禁止って言ったら我慢できる?」「出来るよ!あ、でもメール(パズドラのメール機能のこと)が気になっちゃうかも。(笑)」

「メールって友達との?」「それもあるけど、運営からメール来るじゃん。魔法石とか。」

「ああ、そっちね。」

「でもさあ、やっぱり心配なんだよねえ。どんな影響があるかわからないしさ。どうなるかよく分からないものを親としてはあまりやらせたくないしさ。
どうしたら良いと思う?」「・・・時間決めたら良いんじゃない?」

「ほお。1日何時間て?」「ていうより何時までみたいな。」

落としきれずも成果あり?

始めは取り上げようと思っていたが会話の成り行きに任せたところ時間を決めるということに落ち着いてしまった。実はこれまでも21時位には「もう止めろー」と言っていたし、最近はアラームを鳴らして止める時間を知らせていた。

今回の対話で、20時50分のアラームに加え、18時のアラームも追加することにした。

結局 iPod touch を取り上げることは出来なかったが、歯医者の話が奏功して、しっかりと対話ができたし、私の考えを伝えることが出来たし、なにより子供自身から時間を決めてやるという改善方法を引き出せたのはとても良かったと思う。

今回の気付き

iPod touch 奪還作戦は作戦内容が変更となってしまったが、やっぱり子供のしていることに関心を持ち、子供としっかり向き合うことが大事なんだと感じた。

それに加え、社会的に問題となっている子供のスマホ所持についても無思慮に取り上げるのではなく、親もしっかりとこの問題に向き合い、自分の頭で考えて親も子供も納得できるような利用方法を見出していく必要があると感じた。

今後もスマホに関しては問題が出てくるだろう。考えることを放棄せず、子供に関心を持ち、子供と向き合っていきたい。

Apple iPod touch 32GB ホワイト&シルバー MD720J/A  <第5世代>

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